五線譜と鍵盤の関係

→ レッスン21回目~
10 /22 2017

■ 楽譜を目で追うことができない

現在、D.スカルラッティのK.27を鋭意練習中。…で、楽譜が読めないことで悩む。
前回の「神秘のバリケード」のときは、最初の挑戦だったこともあり、楽譜の下に「Bb」だの「G」だのを書き込んで音を覚えた。文字を書き込むことでコードを瞬間的に捉えやすくなり、楽曲の理解が進んで楽しかった。(詳しくはこちらの記事で)
また、四和音のパートではボーカロイドに音名をガイドさせた音声ファイルを制作し、それを聞きこんで謎の歌詞の歌として覚えた。(詳しくはこちらの記事で)

しかし今回はそれをしないつもりでいる。文字情報中心で音を覚えてしまうと楽譜を読む訓練にならず、いつまで経っても読譜能力が向上しないっぽいからである。
「暗譜した」というと、なんか人に驚かれたりするが、一曲丸暗記なんて生涯で数曲しかできないと思われる。やっぱり楽譜を目で追いながら弾く能力を磨かないと、レパートリーを増やせそうにない。

そのために、今回の挑戦のテーマとして、文字情報を書き込まないし、音声情報にも頼らないことに決めたのである。


■ 五線譜と鍵盤の関係図

ただ、やっぱり読めないorz そこで以下のような図を拵え、五線譜と楽譜の関係を見た目で把握することにした。

2Dの平面図。横にして眺めてもよい


3Dモデルの立体図。これらをスマホに入れて、暇なときにおもむろに眺めることにする


要するに、【自分の目の前にある鍵盤に対して、横倒しになった五線譜を常時思い浮かべられるようにしたい】ということである。どうも、先生を始めとして楽譜を目で追いながら曲を弾ける人の頭のなかには、こういうイメージが出来上がっている気がする(!?)。

今までは楽譜を見て、「ト音の一番下だからミ(またはE)!」「ヘ音の二番目に上だからファ!」というように、言語情報を第一の材料にして覚えようとしていた。しかしこれでは到底演奏感覚に追いつけない(自分の場合)。この「言語情報に置き換える」という一手間が余計に思えるので省くという魂胆である。


■ 最低限覚えておくこと

次に、このイメージ図から読み取れる特徴をまとめる。論理的に言い切れる当たり前のことを、予め叩き込んでおく。
・五線譜は5本の線と4つの空白で合計9つの音を示す。
 ト音記号ならミからオクターヴ超えて次のファまで
 ヘ音記号ならラから下って次のオクターヴのソまで
 ヘ音記号を下から読み上げる場合、ト音記号のソの線から上に読んでくのと同じ並びではある。
・真ん中の線はヘ音記号は「レ」、ト音記号は「シ」である。
・二つの五線の端から端で、4オクターヴ近く表している(ソから4オクターヴ上のソの、手前のファまで)。
 → 実際の曲ではもっと幅広い音域を使う。五線譜からはみ出す部分も読むことが多い。
・ちなみに、ト音記号の5本の線は「Em7コード+ファ」に、ヘ音記号はBディミニッシュ7thを含んだ和音になる。→ 譜読みには関係ないこと
・9つの音を表すため、ある音が線上にある場合、その上下のオクターヴの同じ音は空白上に置かれる。
 (あるドが線上にある場合、その前後のドは線上にない、高い方も低い方も空白部分に置かれる、オクターヴの演奏のときに有効な情報)

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鍵盤上の曲芸師、ドメニコ・スカルラッティ!

→ レッスン21回目~
10 /15 2017

■ 最近の流れ

新しくレパートリーを増やしたいということで、先生とも話してD.スカルラッティのK.27を選んだ。
発表会関連の練習と並行して、少しだけ教わっていた。今は発表会も終わったので、本格的に取り組んでいる。


■ これまでの習いとの違い

以前から独自に弾いて(すぐに挫折し)た分も含めて、この人の曲の特徴がすぐに分かってきた。
聞いてみても何となく分かるし、弾いてみるとますます実感する…。

それは、とにかく肉体を酷使するということである。
1、「神秘のバリケード」と比べて音域が広いため、まず胴体を左右に動かす違いにぶち当たる。
2、手の範囲も幅広く使うため、なんかあり得ない感じのヘンな指の交差をのっけから強いられる。
このように、何かとアクロバティックに感じられる。鍵盤上で、音階の伴った新体操でもやらされている気分だ。
「指だけでなく、全身を使って激しい運動をするんだ~!」という意識を持たないと、あまりの違いに面食らってしまう。


■ もっと詳しく

1の上半身の動きについては、、、
演奏開始の時点で胴体が右に寄っているし、それが4小節目には左寄りになっている。

「右手が胴体の正面中央より左に寄っていて痛いんですけど!」

ミとファの間に眉間を置くとして、その両側のソを右手で奏でる。身体を左に傾けないと手首が痛くなる。


さらにそこからこの曲を強烈に印象づける特徴的な左手の跳躍がある。その部分で、さらに胴体が激しく左右に動く。

「ほっほ~、私の身体をとことん苛めにかかっていますね!」

上記の右手首をひねった状態で、そこを左手が一瞬だけ虹のように飛び越える交差がある。
さらに右足でペダルを踏んで、低音を長く響くようにもする(ピアノの場合)。

■ まとめ

指だけでなく全身を使って弾く曲のようだが、これをマスターすると、ますます全身で音楽を感じられるようになるかもしれない。心してかかるべしである。

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人前でいつも通りの演奏をするのは難しい

→ レッスン21回目~
10 /01 2017

■ 初めての演奏会

ピアノ教室の発表会があって、10か月前から練習してきた「神秘のバリケード」を弾いてきた。
「人前でも普段通りの演奏を披露する」という目標を持って臨んだが、結果は思い出したくもないものになった。


久しぶりにショックで寝込む事態に! 布団から顔を出すこともできない

何がいけなかったかを記憶がホットなうちに駆け足でまとめる。


■ 本番までの様子

・ハードスケジュールで少し寝不足。午前中一仕事したあと、30~40分ほど練習して出発する。
・移動に1時間以上の予想だったが、40分ほどで会場に着いてしまう。「持ち運び可能な鍵盤(midiキーボード)を持ってくればよかった」と思いながら無為な時間を過ごす。
・テーブルで指だけで演奏イメージを掴もうとするが、上手くいかない。「本番前にもう一回鍵盤を触らせてくれ~」という思いが募り始める。相変わらず少し眠い。コーヒーを飲み、ストレッチしたり全身を揉みほぐしたりして対応する。
・会が始まると席を移動もできない(音を立てるのは憚られる)。拍手の合間にテーブルで指のみのイメージングを行うが、どうも上手く弾けそうにない。自宅で最後に鍵盤を触ってから3時間以上経っていて、心配が募る。そして自分の順番が来る。


■ 本番の様子

1、少しあいさつして席につく。横位置はミとファのあいだに眉間が来るところ、縦はその両側のBbに指を置いた状態で肘が胴体にくっつく距離。椅子の高さもOK。普段の演奏の位置で間違いない。
2、演奏開始。音を鳴らすと「もしかして座る位置がオクターブ間違ってなかったか!?」とか焦ったけど、正しい。安心して弾き続ける。ロンドー2回はノーミス。
3、第1クープレ後半に向かうところで間違う(><)慌てず修正し、気を取り直して演奏を続ける。
4、3回目のロンドー、第2クープレ、4回目のロンドー、第3クープレ前半と大体いつも通りの演奏を披露する。
5、ところが、第3クープレの真ん中で止まってしまう。いつも通りなら即座に正しい音を鳴らして曲を続けられるのだが、その瞬間的修正でも違う音が鳴って「あれ?」となった。
6、気がつくと自分が曲をどこまで進めたかの記憶を全て失っていた。聴いている人も「曲が止まった」と感じたハズ。
7、凄まじい狼狽のなか正しい音を探るが、何回やっても気味の悪い響きしかしない。「アレアレアレ、次どこから弾けばいいんだこれ!?」となった。仕方がないので「ミラソシ~」のところまで戻って真ん中を弾き直すが、また間違ってもう一度頭が真っ白になる。
8、以降よく覚えていない。もしかしたら合計で1分くらい狼狽していたかもしれない。死にたい。第3クープレ最後の7小節もミスがあって弾き直した。
9、最後のロンドーからのFinはそこそこいつも通りの演奏だったかも(よく覚えていない)。
10、脳内のそこら中でディミニッシュ・コードが鳴っているような巨大な失望と恐怖を抱えつつも、ひとまずお辞儀をして舞台を去る。


■ 結果のまとめ

とにかく5~8の頭が真っ白になった部分が悔しい。狼狽していた時間の長さを思うと、、、自分がすり鉢のなかで全然違う姿にまですり潰された食材にでもなったかのようなショックを受ける。

いつも通りだと、多少流れが途切れるとしても修正が効くはずなのに、それができなかったため頭が真っ白になってしまった。瞬間的修正を続けて誤った理由は、今もって不明である。

先生を始めとして何人かの人に「初めてで~、あんな難しそうな曲を~」的に慰めてもらったものの、「楽しかったかどうか」でいうと、かなり悔しさの残る結果になった。
客席に戻ったあと他の人の演奏にも耳を傾けたかったが、5人分くらいのあいだ、ショックが響き続けて耳に入ってこなかった。


■ 何がいけなかったか

自宅でのいつも通りの演奏ができなかったわけだが、原因はイメージ・トレーニングの不足ということになる。「いつも通り」といっても、普段このような場面での演奏を想定していない。

失敗の許されない状況、たくさんの人が注目している状況を想定した練習はしてこなかった。明らかに不十分だった。

なので対策としては、、、いろいろ浮かぶのだが、まず椅子に座って弾く環境を用意したい。お金がないのでもう楽器は買えない。61鍵のキーボードで我慢するとしても、とにかく椅子に座って弾くことに慣れなくてはならない。

次に一発で弾く練習も心がけたい。発表会での演奏は、鍵盤から離れた時間帯での一発勝負になる。待っているあいだ、どんなに練習したくても、どうも雰囲気的に許されない。
【しばらく鍵盤から離れたあとでも、通しで失敗せずに弾ける】のが、充分に練習を積んだ状態と言えそう。
また、ハードスケジュールのことも今後一切絡んでこないとは言えない。前の日に全然違うことでクタクタになっても、本番で鍵盤の前に座ると、綺麗サッパリ忘れて演奏に集中できるような状態が求められそう(できんのか?)。

何にしても「経験不足」の一言で片づけられそうな気もする。でもまた機会があるとして、、、あんな頭が真っ白になる状況に陥って、流れを取り戻せるだろうか??? ましてや人前での演奏を楽しむだなんて…((((;゚Д゚))))

今までいろんな壁を乗り越えてきたし、多少の覚悟もしていたが、今回のはあまりにも高く大きく、険しかった…

うわぁ~!

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一部の子音の半母音化効果について

機材の知識
09 /28 2017

■ 前置き

ボーカロイドを上手く歌わせたいときに自分が使うテクニックを寸劇風に公開していく。

■ 一部の子音の半母音化効果

1

初「ねぇ、いろはちゃん。ちょっとこれ発声してみて~♪」
猫「ほぁあ!?(なんだ、この1小節にも渡るタ行の子音[t]は? でも私たちには単独でこの子音を発する機能はないハズ、、、だから2小節めからA3の高さ、8分音符の長さで「ら」と発していけばいいんだな!)」


2猫「いいですよ、せ~の♪」(再生してください)


3

猫「あるぇ~、ヘンな音がした! どういうことッスか、これは?」
初「え~とね、、、 【ラ行とかナ行とかの一部の子音の前に破裂音(t, p, k など)を単独で置くと、そのラやナの子音だけが引き伸ばされる】のよ」

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新しくレパートリーを増やしたい

→ レッスン21回目~
09 /04 2017

■ これまでの流れ

しばらくピアノ教室通いの記事を更新していなかったが、一音符単位の、あまりにも細かく難しい解釈の話しが続いて記事にすることができなかった。
相変わらずF.クープラン先生の「神秘のバリケード」の練習をしている。先生からは「だいぶ仕上がっているようですね…」と言われるようになった。でも、日によって調子よく弾けたり弾けなかったりする。

そうこうするうちに、新しくレパートリーを増やしたいと思うようになった。
さらに日が経って、先生の前で弾いても何も言われなくなった。自分としても、もうこれ以上上手くなれないような、腕前の上限に達した感じがした。
この曲をもっと素敵に弾ける人はそれはそれはたくさんいるだろうけど、自分としては情熱をもって取り組むものが何も見出せなくなった。


■ 最近の流れ

先生にそういう心境を話して、新しい曲に挑戦しようとなった。幾つか好みのを簡単に弾いて、先生にどんな曲がいいかチェックしてもらった。D.スカルラッティのK.27に目星がついた。

D.スカルラッティのK.27、スコット・ロスによる演奏


この曲は、ここまで練習してきた「神秘のバリケード」に対して、、、
・音域が広く、3オクターヴもの跳躍がある。
 同様に音階を順番に何オクターヴも連続で弾く箇所がある。
・3/4拍子である、短調である。
・ト音記号とヘ音記号に分かれている。
・ヘミオラといって、拍子が変わったように感じる箇所がある。
・用意した楽譜の問題になるが、ペダルを踏む指示がある。足を使う。
このような違いがある。たくさんの学びがありそうだ。


■ 楽譜を目で追いながら弾くこと

このように決める前にも、自主的に何か新しい曲に挑戦してもいたのだが、すぐに挫折した。一曲を覚えるのにヒジョ~に頭を使うことを知っているので、とにかく気が進まないのである。

楽譜を目で追う能力を養わないと、レパートリーを増やせそうにないと感じた。
この辺も重点的に向上を図りたい。


■ 雑考

他の楽器は知らないが、鍵盤曲は"聞くだけ"と"弾く"では大違い。
これは片思いと両想いの違いに匹敵する(たぶん)。


演奏経験を全く持たないと、どんな曲もこのように遠くから眺めるだけに等しく、、、



何かしら弾けるとなると、それは相手と結ばれている状態に等しい(たぶん)。



猫「でももう飽きた!」
初「ちょ、待っっ!」
猫「だって新しく学べるのが何もないんだもの…」

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